なんだか肩こりが酷くて、指先もしびれてきた・・
もしかするとあなたは「胸郭出口症候群」かもしれません。
といってもいくつかの症状の総称なので、原因をはっきりさせなくては改善への道が開かないでしょう。
症状が重い方は毎日が不安なことと思います。肩が痛いためにやりたいことができない状態が続いてしまうと、生活の質も悪くなってしまいますよね。
まずはその肩のだるさや、手のしびれはなぜ起こるのか?どういう状態なのか?詳しく説明していきます!
もくじ
胸郭出口症候群とはそもそもどのような状態なのか!?
胸郭出口症候群とは、鎖骨周辺で腕神経叢(わんしんけいそう)という腕や手指に行く末梢神経の束が、腕や手指に行く鎖骨下動脈や鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起こる病気です。
どんな人がなりやすいの?
- 痩せていて首が長く、なで肩の女性
- 筋肉質で首が太く、がっちりした男性
- 腕を上げた状態での仕事を長時間している人
それはなぜか?
痩せていて首が長くて、なで肩の女性は首が前方に突き出しやすく、斜角筋という首にある筋肉に負担がかかりやすいです。この首の前を斜めに走る斜角筋の間から手や腕に血を送る動脈や神経が出発しています。
なで肩でPC作業➡斜角筋に負担➡腕にいく動脈(鎖骨下動脈)や神経(腕神経叢)を圧迫される➡しびれが発生
筋肉質で首が太く、がっちりした男性の場合は鎖骨の下にある小胸筋が緊張して動脈や神経を圧迫し腕を上げた状態で仕事をする人は、鎖骨の過度の動きにより、腕にいく動脈や神経が圧迫されていることが多いです。
オリックスのフィル・コーク選手も胸郭出口症候群のようです。
オリックス・コーク「胸郭出口症候群」で登録抹消へ – 日刊スポーツ https://t.co/lVMs2XcDGa 2017-05-13 20:54:00
— GoogleNews スポーツ (@googlenews_spo) 2017年5月13日
胸郭出口症候群に多い症状
- 首・肩・肩甲骨まわりに、疼くような痛みが出る。
- 手・指のしびれ
- 手・指が熱く感じたり、冷たく感じる
- 腕がだるく脱力感がする
- 電車の吊り革をつかんでいるとしびれる
- 首を傾けてさらに後ろに反らすとしびれがでる
神経が圧迫されるとしびれや痛みが現れ、動脈が圧迫されると腕や手指の色が蒼白になり、静脈が圧迫されると腕や手指の色が暗青紫色になります。進行すると、このような動作がまったくできなくなります。
圧迫される症状の原因によって症状名がついています
- 頚肋症候群
- 斜角筋症候群
- 肋鎖症候群
- 第一肋骨症候群
- 小胸筋症候群
これらが、胸郭出口症候群の症状を出すと、言われています。
頚肋症候群
通常は、肋骨は正常な人で片側12本ですが、先天的に頚部に肋骨を持った人がいます。肋骨は胸部にしか存在しませんが、数パーセントの人には、頚部から肋骨の名残のような骨が見つかります。先天的な骨格の問題といえます。
これをお持ちの方たちは、複雑な頚部の解剖学的な働きを、なおさら複雑にしてしまいます。そして、胸郭出口症候群のような、自覚症状が出て来やすいことも考えられます。
斜角筋症候群
前斜角筋、中斜角筋の間を通過する鎖骨下動脈と腕神経叢が圧迫されて痛みやしびれのような症状を引き起こします。
肋鎖症候群
習慣性の頸肩腕(けいけんわん)過労による血行不良、姿勢や老化などによる骨格の変位、怪我などで鎖骨や肋骨を骨折した後の変形など。
第一肋骨症候群
頸椎と第一肋骨を繋ぐ筋肉の緊張・収縮で、頭痛、肩こり、首痛などを引き起こします。
小胸筋症候群
小胸筋(第3・4・5肋骨の前面から肩甲骨の烏口突起に付着する筋肉)の緊張・収縮により痛みやしびれを引き起こします。
胸郭出口症候群といてっもこれだけの症状に分けられるので、どこで何を圧迫しているのかを特定することがいかに大事なことかお分かりいただけたでしょうか?
胸郭出口症候群に必要な施術とは!?背骨LABOの整体の流れ
まずは血管、神経の通り道がしっかりと確保できるように、姿勢の改善を行います。
胸郭出口症候群のほとんどの方で共通しているのが肩を前方へ巻き込んでしまうクセや、猫背です。
凝っている場所や、痛い場所をいくらほぐしても痛みや、しびれの根本改善にはなりません。
三つの原因を調整しましょう!【巻き肩・腕のねじれ・肩甲骨の動き】
まずは猫背の原因となる
- 巻き肩
- 腕のねじれ
- 肩甲骨の動き
この三つを矯正していきます。
カラダは連動している
首を前に丸めるように倒すと背骨、腰と一緒に丸まっていくように、体は色々な箇所が連動しています。
たとえば足の関節、股関節、骨盤といった下半身のアンバランスが上半身に影響を与えることもあります。その場合あなたに必要なのは、足の関節、股関節、骨盤のバランスを整える施術であり、痛い箇所を施術する必要はありません。
まとめ
- 胸郭出口症候群は、首〜手にかけての神経・血管が圧迫されて起こる。
- つり革を持っていて、手のしびれで気づく方が多い
- どこで何が圧迫しているのかが重要
- 肩まわりだけに原因があるとは限らない
- 骨盤など下半身を安定させることが大事
- 骨盤を整えてはじめて、上半身の施術が効果を発揮する
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