それはある日の施術中のこと。
左に向いた瞬間それはやってきました。
「めまい」
グルグル回る視界、立っていられないほどにぐるんぐるんに回る世界。
これは体験しないとわからないほどに悩ましい症状であって、まず原因を特定するのが難しい。
薬を飲んでも改善しないという声もたくさん聞きます。自分もそうでした。
「もう。どうしようもない・・・」
そうあきらめる前にある筋肉をゆるめてみてほしいんです。
胸鎖乳突筋です。
めまいや吐き気、頭痛に悩まされている人は、この筋肉が必ずと言っていいほどカチカチに硬くなっています。
もくじ
胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)とは?
わかりやすく言うと、
胸骨と鎖骨から乳様突起まである筋肉です。
頭を回旋させたときに大きく浮き出てくる筋肉で、首の動きに関与するものの頸椎には付着していないのが特徴です。
支配神経 | 副神経・頚神経叢 |
起始 | 胸骨頭・鎖骨頭(鎖骨内方の1/3) |
停止 | 側頭骨の乳様突起・後頭骨の上項線 |
栄養血管 | 後頭動脈・上甲状腺動脈 |
動作 | 頚部の回旋・側屈・屈曲 |
胸鎖乳突筋の運動貢献度ランキング
貢献度 | 頚部側屈 | 頚部回旋 |
1位 | 胸鎖乳突筋 | 胸鎖乳突筋 |
2位 | 斜角筋群 | 板状筋群 |
3位 | 脊柱起立筋 | 脊柱起立筋 |
4位 | 板状筋群 | 回旋筋 |
胸鎖乳突筋のトリガーポイント
トリガーポイントとは
「トリガー」とは文字通り「引き金」という意味で、ピストルの引き金を引くと弾が遠くまで飛ぶようにトリガーポイントを押すと痛みをそこから離れた部位で感じることから名付けられています。
神経の走行とは関係のない所で痛みを感じるので「神経痛」ではなく「関連痛」と呼ばれています。
胸鎖乳突筋にトリガーポイントができると・・
胸鎖乳突筋にトリガーポイントができると、画像の青い部分に痛みがでたり頭痛を引き起こしたりします。
胸鎖乳突筋を効率よくゆるめるには!?
まずは周りからほぐすべし
いきなりもみもみ・ごりごり・とんとんともんだり叩いたりするのはNGです。無暗にほぐそうとすると余計に硬くなってしまいます。※首には人体にとって重要な神経や血管が走行しています※
側頭部をもみほぐす
耳の上~こめかみまでを人差し指、中指、薬指の三指で円を描くようにゆっくりおおきくもみほぐしましょう。側頭筋をゆるめると胸鎖乳突筋もゆるんでいきます。耳たぶをつまんで上下にストレッチしたり、耳たぶの周りもゆるめてあげると効果的です。
鎖骨の溝のコリをとる
鎖骨の上下に溝がありますが、上も下もほぐしていきましょう。押してみて痛気持ちいいところを入念にほぐしていきましょう。こちらも指の腹でゆっくりとマッサージするようにゆるめていきます。
最後に胸鎖乳突筋のトリガーポイントへ
上記の事を行えばすでに胸鎖乳突筋はだいぶゆるんでいるはずですので最後に残ったトリガーポイントを無くすように、上の画像の✖印を目印に指でつまむようにゆっくりとほぐしていきましょう。
毎日5分でいいので試してみてくださいね!
まとめ
胸鎖乳突筋というのは実はものすごく繊細な筋肉で、ゆるめるのが難しいのです。ストレッチしすぎたり、圧が強すぎたりするとすぐに硬くなってしまう。なのでストレッチやマッサージを行うときはゆっくり・マイルドな力加減で・やさしくを忘れずに行ってくださいね!
もっと詳しく知りたい方はLINE@やメールなどでもお気軽にどうぞ!!
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